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高2グローバルスタディ演習 台湾オンライン学習会報告

SGH・WWL

グローバルスタディ演習「災害と地域社会」グループは、2016年から毎年、日本と同様の地震国である台湾で「集集地震」(1999年9月台湾中部地震)をテーマに地震の傷跡や復興の足跡を辿るフィールドワークを行っていました。その際、震源地に近い南投縣立旭光高級中学(ShiuhKuang Senior High)と交流をしていましたが、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響から、12月20日と1月7日にオンラインで台湾との学習会ならびに交流会を実施し、日本の取り組みとの違いを知る機会を得ました。今年度の研究テーマとしては、1班「災害発生時の飲料水確保」、2班「家庭における『非常食』から『災害食』へ」、3班「誰もが助かる防災」、4班「避難弱者と共に取り組む防災」をとりあげて探究学習を進めてきました。

12月20日(月)の学習会では、地震・防災学を専門とする台湾国立成功大学准教授 賴文基先生に各班が英語で研究報告を行い、それに対して講評をしていただきました。日本は流通システムが発達している反面、被災時には交通が分断され、物流が滞るという弱点があるという指摘や、避難所の食事として、台湾ではボランティア団体が屋台で炊き出しを行い、温かい食事が提供されることなど、新たな知識を得ることができました。

左下が郭先生 右下が頼先生

2班の講評

4班の発表

日本と台湾の違いを知りました

1月7日(金)は、南投縣立旭光高級中学の高校2年生30名とオンラインで交流をしました。まず、旭光高級中学の張義煉校長先生から「世界は1つに繋がっているという証である」というお言葉をいただきました。続いて両校生徒が作成した学校紹介動画を視聴しあい、同世代の生徒同士、明るくフレンドリーな雰囲気を作ることができ、だんだんと緊張がほぐすことができました。また旭光高級中学でのコロナウイルス感染症対策を紹介する動画では、日本よりも厳格な手洗いや消毒のルールがあることがわかりました。その後は4つの班に分かれて、少人数のグループで事前に送りあったプレゼントのお菓子を話題にしながら交流をスタートし、探究学習のテーマについて議論を深めました。最後に本校学校長より、本日とこれまでの交流に対してお礼の挨拶をさせていただき、1時間半の交流はあっという間に終わりました。

旭光高級中學紹介動画

旭光高級中學コロナ対応動画

生徒のグループ交流

旭光高級中學の生徒のみなさん

いただいた台湾のお菓子

本校学校長よりお礼の挨拶

最後に、この台湾交流においてお二人の先生に大変お世話になりました。郭艷娜先生(日本台湾教育センター主任/日本事務所 所長)は、コロナ禍の不安定な状況の中、オンラインでの交流を実現するため多くのご助言をいただくとともに、交流会のコーディネート、通訳と進行役を兼ねてくださいました。頼文基先生は専門家として生徒をご指導いただくとともに、旭光高級中學との交流をアレンジしていただきました。お二人のご尽力に深く感謝申し上げます。

生徒たちはこの2回のオンライン学習会・交流を終えて、さらに自分たちの「学び」を深め、2月のWWL研究発表会に向けて意欲を強くしました。