スクール・ミッション
「忠恕」の心を持つ「国際性豊かな若き淑女の育成」を教育目標に掲げ、教科学習、探究学習、国際理解教育、様々な学校行事を通じて、21世紀のグローバル社会で必要とされる「豊かな教養」、「柔軟かつ創造的な思考力・判断力・表現力」、「主体性をもって多様な人々と協働する姿勢」、「英語4技能・ICTを活用した高いコミュニケーションスキル」を育成する。
グラデュエーション・ポリシー
21世紀の社会で必要とされる4つのグローバル・コンピテンシー: ①「豊かな教養」、②「柔軟かつ創造的な思考力・判断力・表現力」、③「主体性をもって多様な人々と協働する姿勢」、④「英語4技能・ICTを活用する高いコミュニケーションスキル」を育成する。自分には周囲の世界を変える力があると信じる「クリエイティブ・コンフィデンス」を獲得する。
カリキュラム・ポリシー
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必修科目と幅広い選択科目をバランスよく設定し、豊かな教養を育成する。
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社会課題等を探究する探究学習や自主研究、国内外でのフィールドワークを各学年で設定し、思考力・判断力・表現力、主体性、行動力等を育成する。
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各教科の授業において、アクティブラーニング、PBL型の授業を実践するとともに、創造的思考を育むツールとしてICTを積極的に活用する。
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コース別授業で、全ての生徒の英語4技能を徹底育成するとともに、様々な国際交流プログラムで異文化理解を促進する。
アドミッション・ポリシー
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グローバル教育を推進する本校は、入学試験においてもダイバシティ(多様性)を重視し、持っている知識だけではなく、受験生の持つ様々な個性を積極的に評価する。
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求める生徒像は、①将来、グローバル社会で活躍するために、様々なことに挑戦しようとする生徒、②周囲と進んでコミュニケーションを図り、他を思いやりながら行動する生徒、③学習意欲があり、自ら主体的に学んでいく姿勢を持ち続けられる生徒、である。
富士見丘学園 生成AI憲章
(更新日 2025/05/21)
前文
富士見丘中学高等学校は、「忠恕」の心を持つ「国際性豊かな若き淑女の育成」を教育目標に掲げ、グローバル社会で必要とされる「豊かな教養」、「柔軟かつ創造的な思考力・判断力・表現力」、「主体的をもって様々な人々と協働する姿勢」、「英語4技能・ICTを活用した高いコミュニケーションスキル」を育成することをスクール・ミッションとしている。生成AIの利用をめぐっては、今後の社会を見すえた学力とICT技術の向上を目指し、評価の公平性や中等教育の特性を維持しつつ、上記の理念を実践することを目的とする。なお、使用にあたっては各種の生成AIの利用規約を順守するものとする。
第1条 生成AIの基本的な考え方
(1)特徴
生成AIはインターネット上の膨大なデータをもとに自ら学習し、幅広い分野の様々な質問や要求に対して回答を作成することができる。特徴として、同じ質問をした場合でも、質問するごとに回答が変わる。また、プロンプト(指示文・質問)をわずかでも変えることによって、さまざまな回答が作成される。ただし、生成AI自体に知性や意思があるわけではない。あくまで情報(記号)の組合せを機械的に処理するだけである。
(2)メリット
上記の機能をもつ生成AIを用いることによって作業時間が大幅に節約でき、より重要な課題や仕事に専念できるという効果がある。また、特定の言語を超えて、個人の日常活動では収集できない膨大な情報を効率的に利用することができる。その結果、新規のアイデアを創出するための時間を十分にとることができ、自身の創造性を高めることができる。具体的には、以下のような作業が可能である。
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キーワードを用いた文章の作成(レポート、感想文の作成)
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ディスカッションでのブレインストーミング、アイデアの創出
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既存の文書やWebページの要約、翻訳
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データ分析、プログラミング
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作詞、作曲、作画
今後の社会においてAIを使用する能力は必須であり、以上のような特徴と作業能力を熟知してこれを有効に活用することが望まれる。
(3)デメリット
上記のようなメリットの半面、以下のような欠点や短所がある。
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インターネット上の情報しか収集、分析できない(それ以外の情報を知らない)
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必ずしも正確な情報を出力しない(存在しない事実、誤った数値や名称を用いる)
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他者の権利やプライバシーを侵害する可能性がある
生成AIを用いた制作物は事実誤認や不正確な情報をふくみ、かつ主張が弱いという特徴をもつ。生成AIはあくまで「インターネット上の情報」を「処理」することに優れた能力を発揮するものである。そこにはネット空間という限界があり、また知性や善悪の判断をともなうものではない。仮にその制作物が評価の対象となる場合、生成AI利用者がそのような思考や能力を持つ人間とみなされ、不当な評価を受けることとなる。
生成AIを使用した場合、調査や研究、レポート作成の過程で得られる関連知識や視野の広がり、発想の転換などが期待できない。また、自ら行動して得られる情報や知識の軽視につながる場合がある。これらは中等教育における学習・探究の広がり、深まりに欠かせない要素である。生成AIを使用するのみで、自ら調べて、自ら考えることを放棄することは適切ではなく、この点に十分注意する必要がある。
第2条 富士見丘の生成AI利用ポリシー
以上の特性をふまえて、下記のような生成AI利用ポリシーを定める。
(1)自調自学のメンタリティ
生成AIの特徴をふまえてこれを活用し、自ら調べ、自ら学ぶ「自調自学」の精神を養う。
(2)自己へのリスペクト
生成AIにすべてを委ねず、自分の価値観や思考、行動を最終的な判断材料にする。
(3)不正の排除
指定された方法以外で生成AIを使用しない。著作権、または個人情報やプライバシーを侵害しない。