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中学入試「思考力テスト(適性検査型)」の出題方針

2015.01.07

今年度より2月1日に実施されることになった『思考力テスト(適性検査型)』は、国語的分野の読解力を見る「思考力テストⅠ」と、教科横断型の融合問題「思考力テストⅡ」が入試科目となります。このうち「思考力テストⅡ」に関する質問が多く寄せられるので、ここで、Ⅱの出題方針を説明します。

思考の地平を見る

人は常にある地点に立って、そこから世界を眺めています。この立脚点、すなわち視点は時代により、地域により、また人により、ずれています。であれば、同じものを見ていても、見えているものが同じとは限りません。
例えばイベリア半島が世界の西の果て(つまり地の果てで、そこから先は何もないこの世の際)であるという「西洋中世の常識」の持ち主には、イベリア半島から西に向かう航海は死に至る暴挙と映ります。コロンブスがイベリア半島南端に間近いパロスから出帆し、断固として西を目指したのは彼が地球を球体であると固く信じていたからです。
同じ物事に対したとき、視点が異なり、その結果見えているものも異なるために、見解が対立することがあります。このようなときの解決策としては、お互いの立ち位置を確認することこそ有益です。相手と自分の立ち位置が分かると、そこからの眺めが想像され、お互いの世界を理解し合えるからです。
人はしばしば自分に立脚点があること自体を忘れます。立脚点を見失えば、自分自身の「世界の把握」に対する理解が浅くなるばかりでなく、他人も自分と同じ世界を見ているとはずだという、根拠のない思い込みにカンタンに行き着いてしまいます。このような状況で意見の対立が起きると、調停は実にヤッカイになります。
ところで立脚点とは何でしょうか。それは、様々な考えが構築される「いしずえ」です。これを、思考がそこから立ち昇る「地平」と言い換えてもいいでしょう。したがって「思考の地平」を見るトレーニング、つまりは自分の思考が生まれ出る基盤に立ち返る、または他者の思考が拠って立つ地盤に思いをはせるトレーニングは、思考のスキルを磨く上でも、問題解決の力を養う上でもとても有効です。
このような考えから、富士見丘の「思考力テストⅡ」において最も重視する「思考力」とは、「思考の地平を見る力」に他なりません。

思考力テスト・ウォームアップ・ムービーをご覧いただけます。

どちらのムービーとも、「思考の地平を見る」トレーニングを目的につくられています。受験生の方はぜひご覧ください。
下の写真をクリックするとムービーが始まります。

分ける(カテゴライズ1)

分ける(カテゴライズ1)
(4分36秒)

違和感の正体(カテゴライズ2)

違和感の正体(カテゴライズ2)
(2分28秒)