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グローバル ハイスクール・バスツアー<前編>

2013.01.28

シャムス-1への道 ~グローバル ハイスクール・バスツアー~ <前編>

SPL3327

アイスランド大統領からグローバル・ハイスクール賞ファイナリストの表彰を受けました。

予定表に従えばマスダール社が世界に誇る100メガワット※1太陽熱発電所「シャムス-1」に我々ザイード未来エネルギー賞・グローバルハイスクール賞ファイナリスト校の一団を乗せたバスは向かっていた。バールラ・アブドラが主催者側のスタッフとして乗り込んでいた。彼はシンチャン・ウイグル自治地区出身の中国人。現在マスダール研究所の学生(日本の大学院生に当たる)だ。3か月前UAEに来たということで、彼自身シャムス-1を見るのは初めてだと言う。英語は達者だが、「アラビア語は?」とたずねると、イスラム教徒だから一応できるとの答。「コーラン(最近はクルアーンと表記するのが通例か)」がアラビア語で書かれているからだ※2。彼の言によれば、故郷自治区住民の90パーセント以上がイスラム教徒であるという。シャムス-1見学に出発したのは、予定1時間遅れの3時。アブドラは片道1時間半の行程だと説明した。既に6時、バスは見渡す限りの砂漠の一本道をシャムス-1目指して疾走している。

我々は疲れていた。連日朝早くから夜遅くまで緊張を伴う日程が続いていた。前日は朝9時にホテルを出発し、ホテルに戻ったのは夜9時半過ぎだ。それから遅い夕食を取った。その前日、ザイード未来エネルギー賞表彰式後の晩餐会が始まったのは10時をまわっていた。

居眠りが広がるバスの空気が一変したのは、午後6時直後、夕日が砂漠の地平線に沈みかけた頃だ。

スワジランドのウォーターフォールド・カムラバ中高の高校生がバスの後方席から運転手の所まで来て、緊張した面持ちで話している。それから彼はアブドラと話し込んだ。どうやら、今夜11:20発のスワジランド行きの便に間に合わないのではないかと心配し始めたらしい。高校生の要求は、とりあえず近くの町にタクシーを用意してくれというものだった。アブドラはすぐさま携帯でタクシー派遣を要請。スワジランド・グループは途中下車し、タクシーでホテルに戻る手はずが整うかに見えた。しかしその後、アブドラに電話がかかり、バスのルート上に町は存在しないとの回答が寄せられた。

 
■グローバルハイスクール・バスツアー<後編>

 

※1 100メガワットは1億ワット。
※2 神アッラーが予言者ムハンマド(昔我々はマホ メットと呼んでいた)の言葉を通じて教えを人々に伝えたので、結局神の言葉はムハンマドのアラビア語に表されることになる。ここから、神の啓示を伝えた 「コーラン」はムハンマドの言葉からの翻訳を禁じられることになる。「コーラン」の暗誦は信者の義務とされたため、アラビア語はアラブ世界を越え、広く世 界に広まるのである。