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2012.09.20
今年度、富士見丘は新たな挑戦をしました。UAE(アラブ首長国連邦)との交流、ロンドン大学キングズカレッジの指定校提携がそれです。昨今ではようやくグローバル人材育成のために東大をはじめ政財界が動き始めましたが、本校では、すでに真の国際人を養う教育は定着しており、その土台があるからこそ、生徒の進路の選択肢を国内外に広めていけるのです。
今回は新しいプログラムをサポートするために設置したアカデミック・イングリッシュのクラスの様子を、受講している生徒と対話しました。
大島先生:アカデミック・イングリッシュの授業は、直接海外の大学で学び、生活できるようにと、かなりレベルが高いと思うけれど、そこに挑戦しようと思ったのはなぜですか?
S.T さん:私はもともと英語が好きで、はじめにアカデミック・イングリッシュの授業があると聞いて興味を持ちました。先生もネイティブスピーカーで、「生きた英語」「使う英語」に触れたいと思ったからです。大学受験勉強も大切ですが、このクラスで勉強して改めて気づいたのは、言葉は、紙の上にだけあるのではないという実感です。
K.Y さん:私は海外大学に進学したいと思ったからですが、たしかに日本の大学を受験するのとは英語の幅や奥行きが違うのは当然ですね。特にアカデミック・イングリッシュは、海外大学に入ってからの授業の環境に合っています。授業の形式だけではなく宿題の出し方まで同じですから、魅力的ですが、それだけ厳しいところもあります。
H.Y さん:アメリカの国籍も持っているので、そのような状況がよくわかります。アメリカの大学に進学する準備として必要な要素があるクラスだとすぐにわかりました。富士見丘の中にこのような環境ができたのですから、ぜひ受けたいと思いましたが、このクラスを受けるために選抜システムがあったのには驚きました。
F.H さん:先日、日本の大学の説明会でしたが、留学した大学の授業に関する学生のレポートを読んだのです。そこに書かれた授業が、ケント先生の授業とそっくりで、本当にびっくりしました。ケント先生の授業は、海外進学するうえでとても大切なことを教えてくれているんだなと思いました。
M.H さん:私も国際系の大学に興味があり、海外大学に進学するのに役に立つと思いました。TOIECやTOEFL、IELTSなどのグローバルな英語検定の対策も兼ねているということを知り、ぜひアカデミック・イングリッシュで英語力を向上させたいと思ったのです。もともと4年間アメリカで生活していたので、なおさらそう思っていました。ところが、英語でしゃべっているうちに、アメリカでは当然でしたが、日本では日常生活は違いますから、かえって楽しいと強く感じました。富士見丘は多くの外国人と交流できるチャンスも多く、改めて英語をしゃべると、人との繋がりや見る世界が広がるという認識がはっきりしてきたのです。
大島先生:どうやらみんなにとって、英語というのは、いわゆる勉強という領域をこえてしまっているようですね。
H.Y さん:これから先、海外で生活していくとしても、日本で生活していくとしても、今の時代は英語は欠かせない言語だと思います。英語が使えることによってたくさんの経験ができると思います。経験なくして私たちは成長しませんから。
F.H さん:そうだと思います。人とつながるために大切ですが、同時に自分の背中をおして、自信をもたせてくれるものかな、私にとっては。英語を話している時の自分が一番輝けると思います!
S.T さん:たしかにそうですね。でも、英語は多様な人々と自分の意志を交換するツールでもあると思います。2ヶ月間オーストラリアで本物の英語体験をして感じました。今までの日本人流儀の「習う文法」の枠を超えていたのです。友達と会話する時は、「フレンドリー」な口調が大切ですが、これは文法がどうのこうのというわけではないのです。一方、授業中、教科書を使いながら、先生と問答するときの皆の英語の抑揚やリズムは全くちがっていて、そのメリハリの違いに驚きました。
K.Y さん:違う文化そのものをつなげてくれる粘着剤ということでしょうか。一つの教科としてではなく、自分の生活をもっと楽しくしてくれるのが私にとっての英語ですね。とにかく「機会」が増えることは間違いないのです。私は、これから世界で生活するわけですから、英語で世界の人と一生つながっていくのだと思います。
F.H さん:本当に粘着剤です。この間UAEの学生と博物館にいっしょに行ったときの話です。そこには他の外国の学生もたくさん来ていて、英語で会話して、世界が広がる機会になったのには驚きでした。
大島先生:みなさんのお話を聞いていると、英語というよりコミュニケーションという広がりがありますね。
F.H さん:新しい外国の友達を知ることが、実は自分について改めて考える「機会」になるというところが私には大切ですから。
M.H さん:日本だけの世界を見るのではなく、広い視野で世界を見て学ぶにはコミュニケーションが欠かせません。
H.Y さん:コミュニケーションをすることによって、今までの自分の考え方が変わることもあります。学びにはやはりコミュニケーションは大切だと思います。
K.Y さん:生まれてきたばかりの赤ちゃんのときは、何もわからなかったのに、他人と意見や思想を交流することで成長するのですから。コミュニケーションを通じて、成長するのはお互いです。どっちが正しいといった決着の付け方は新たな発想を生みません。交流を通じて、変わり、成長すればいいと思うのですよ。
S.T さん:コミュニケーションのおかげで、日本の文化や習慣を伝えることができたし、オーストラリアの友達からもオーストラリアの文化を聞くことができました。そして皆からもらったメッセージやプレゼントは、今でも私を励ましてくれます。
大島先生:今日は、私も富士見丘の新しい側面を見ることができたし、皆さんとのコミュニケーションを通して励まされました。すてきな時間をいっしょに過ごすことができました。本当にありがとう。