富士見丘中学高等学校

探究学習

ICT授業(中学1年)

  • 中学1年では週1時間「ICT」の授業があります。教科学習や探究学習で多く利用するツールの使い方を学び、即座に実践に移すことで技術を定着させていきます。生徒間そして生徒・教員が相互に学び合い、協働的な学習環境の中で情報と向き合うスキルを高めあいます。

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学習内容 学習のポイント
4月 PCの基本操作を知ろう パスワードの設定/キーボード入力/オンライン授業への参加方法/デバイスへの保存とクラウドへの保存
5月 学習用アプリケーションに親しむ ロイロノートやパワーポイントなどの基本操作の習得
6・7月 おすすめの本を紹介しよう パワーポイントの効果的な見せ方/画像検索や保存の仕方/プレゼンテーションの仕方
9月 メディアリテラシー
(新聞見出しから考える)
情報の効果的な伝え方を実践的に学ぶ
10月 表計算ソフトの活用 データベースの作り方と活用、表やグラフの有効活用
11月 アンケートツールの活用 情報収集ツールとしての上手なアンケート制作とは
12月 SNSやインターネットのリテラシー さまざまな事例のワークショップ
1・2月 SNSガイドライン グループで協働しオリジナルガイドラインを制作・発表する

自主研究「5×2」(中学1〜高校2年)

平日5日間の通常授業からの「学び」と週末(土・日)の自らの「研究」の相乗効果を期待して、「5×2」と名付けています。中1から高2で実施している「自主研究5×2」では、研究テーマはどんなジャンルでも構いません。それぞれの興味・関心を掘り下げることを通じて「探究」の面白さに気づき、自身のオリジナリティを発見します。先生のアドバイスをもとにテーマを決定した後は1年間を通して研究。主に週末を使って研究を進め、毎回の研究記録と実施記録を担任に提出。アドバイスを受けながらレポートをまとめあげます。

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グローバルスタディ基(高校1年)

高1になると「グローバルスタディ基礎」という授業を全員が受講。これはサステイナビリティ(持続可能性)という視点から、さまざまな社会問題を探究する課題解決学習です。大学と連携して行うグローバルワークショップ、鹿児島フィールドワークで構成されています。高2・3になると、1年次の授業をもとに「グローバルスタディ演習」に取り組み、海外フィールドワークによって探究をさらに深化させます。

慶應義塾大学・大川研究室「グローバルワークショップ」

  • 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の大川恵子教授の研究生・留学生とともにグローバルな課題SDGsについて考え、これを解決するためのグループワークやプレゼンテーションを行います。社会全体にわたる問題に向き合う姿勢とスキルを培うことができます。

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《ワークショップテーマ例》

  • 「Bird House」:環境改善をメッセージにした鳥の巣箱を作成
  • 「My Dream Collage」:SDGsテーマに関する理想の10年後をコラージュで表現
  • 「We are Ocean」:海洋のサステイナブルに尽力する国際組織を提案
    4つのテーマ(海洋ゴミ・プラスチックゴミ・フードロス・環境保護)を取り上げ、同年代の若い世代に伝わるメッセージをプレゼンテーション

鹿児島フィールドワーク

  • 2泊3日で鹿児島県を訪れ、Super Science Highschoolである池田高校と互いの探究学習の成果を発表し、意見交換を行います。

    池田高校との交流では、SDGsに関連する社会課題について、互いの取り組みを発表しあい、議論を重ねることができました。私たちは人権など社会科学系のテーマでしたが、池田高校はデータを基に実験で証明したり、3Dプリンターで再現するなど科学系のテーマにより実践的に取り組んでいました。今後、自分たちの探究学習の新たな方法として採り入れたいと思いました。
    (高校1年生)

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グローバルスタディ演(高校2年)

高校2年生では探究学習の集大成として「グローバルスタディ演習」に取り組みます。「海洋リゾート開発と海洋汚染」「環境とライフスタイル」「災害と地域社会」というテーマで高大連携のプロジェクト学習を行い、海外フィールドワークと現地での英語プレゼンテーションを実施します。

海洋リゾート開発と海洋汚染(ハワイフィールドワーク)

  • ハワイ大学のラッセル・ウエノ教授、明海大学の神末武彦教授のご協力の下、リゾート地における観光業や海洋汚染をテーマに問題の解決策を探ります。連携校である現地のカラニ高校と研究内容に関する交流授業を行うほか、多くの外部機関との連携を通して探究を深めます。

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環境とライフスタイル(マレーシアフィールドワーク)

  • 慶應義塾大学理工学部・伊香賀俊治教授、地球環境戦略研究機関・藤野純一上席研究員のご協力の下、環境に配慮しながらも相互に発展し続ける社会のあり方を模索し具体的な策を考えます。フィールドワーク先はマレーシア。多様な価値観やライフスタイルに触れ、共生の道を探究します。現地の高校とは協働研究の成果を相互に発表します。

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災害と地域社会(台湾フィールドワーク)

  • フィールドワークは1999年の大地震によって大きな被害を受けた台湾中部で行います。現地では台南市の国立成功大学・賴文基准教授と連携してフィールドワークを行い、集集近郊の旭光中学高校とは共通のテーマ「地震災害と防災」について、お互いの研究をプレゼンテーションし合い、交流を深めていきます。

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アクティブラーニングの集大成
WWL課題研究発表会

課題探究学習「グローバルスタディ演習」(高2)の成果発表の場として、2月に研究発表会を行っています。フィールドワークを中心に1年間世界規模の課題について研究してきた各グループは、生徒・保護者や教育関係者の前で趣向を凝らしたプレゼンテーションを英語で行います。研究内容およびプレゼンテーションの審査を経て優秀グループが選出されます。

《2021年度発表テーマ例》

海洋リゾート開発と海洋汚染 環境とライフスタイル 災害と地域社会
Regenerating the Tourism Industry
– Hawaii –
「ハワイにおける観光業の再生を目指して」
Plastic Reducing ~Recycling and Reducing through Three Actions~
「3つのアクションで目指すリサイクルとリデュース」
To inprove disaster prevention
「防災力向上を目指して」
Tourism for the Environment
「環境保全のための観光業のあり方」
Intercultural Exchange through Food – Eating, Cooking and Understanding Halal.
「作って食べて理解するハラール」
The availability of drinking water
「災害時の飲料水の確保」
Why do so many people come to Hawaii
「オーバーツーリズムの解消を目指して」
Protecting Mangroves forest“Sea Forest” by improving food awareness
「食への意識改善でマングローブ林を守る」
Local Communities aiming to improve disaster prevention and disaster mitigation
「防災・減災のための地域コミュニティ」
Keeping Traditional Culture Alive
「伝統文化継承の推進~未来に残すべきハワイアンキルト~」
The modern impact of Deforestation 〜What we can do as consumers〜
「森林破壊が与える現代社会への影響」
From“emergency food” to “disaster food” at home
「家庭の『非常食』を『災害食』へ」