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中学2年 スタディスキルアップ・LHR Ⅱ 美術展のつくり方

2016.06.25

6月22日(水)、中学2年のロングホームルームに東京都現代美術館(以後MOTと略します)学芸員の岡本さんをお迎えして、学芸員の仕事は何か、美術展はどうやってつくるのかを中心にお話ししていただきました。
実は今年11月本校で、中2生徒は武蔵野美術大学の学生作品の美術展を企画実施することになっているのです。生徒たちは事前学習を兼ね、春休みにはMOTに出かけ、お気に入りの作品レポートを書いています。
美術展をつくるという大仕事を控え、生徒はこの日の岡本さんの話に聞き入りました。
9歳の時に大英博物館で警備員の方からロゼッタストーンの説明を聞いた話、江戸東京博物館のオープン時に学芸員としてのスタートを切った話など、岡本さんの自己紹介が始まりました。現在MOTは約5000点の作品を所蔵していることなどに触れた後、いよいよ美術展はどのようにつくられるのかという本題に入りました。

学芸員は日頃から美術の勉強をしていて、美術史から作品の取り扱いまで専門知識を持っているのだそうです。
その学芸員が美術展のアイデアを企画書にまとめて会議で話し合うことから美術展づくりがスタートします。
まずはテーマを決め、テーマにふさわしい作品を検討して展示作品を決定します。それからその美術展をポスターや看板、Webなどで宣伝を開始する一方、美術展をより深く理解してもらうための冊子もつくります。
次に展示の仕方を考えます。どんな順序で作品を並べるのか、展示室のレイアウトをどうするのか。これらを決めてから作品を展示する作業に入ります。観客の多くが大人の場合は大人の目の高さに合わせて、絵の中心を床から150センチにそろえる話や、大きな絵は後ろに下がって全体を見るので絵の中心をもう少し高めに調節する話など、細かな配慮がなされて美術展がつくられていることに、生徒たちは驚いたようでした。
でも美術展づくりはこれで終わりではありません。作品の脇に付ける作者名や作品タイトルを書いたキャプションをつくり、見やすい位置に取り付けます。さらにスポットライトなどで明るさの調節をして、ようやく美術展は開かれます。
岡本さんの話から生徒は、美術展がどれほど多くの人々の努力によってつくられているのか分かりました。またその努力は美術作品を最高の条件で見てもらいたいという熱意に支えられていることに気付きました。
生徒たちにとって、これから自分たちが挑戦する美術展づくりに思いをはせたホームルームとなりました。