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アラブ首長国連邦マスダールインスティチュートを視察しました。

2015.11.28

マスダールシティには車が乗り入れられない。ここはアラブ首長国連邦が誇るゼロ・エミッション(人工的な廃棄物を一切出さない、ということはCO2の排出量もゼロ)の実験都市である。そのため、石油で走る自動車はシティ外の駐車場に留め置くことが義務づけられている。この街を動かすエネルギーは、太陽光を始めとする再生可能エネルギーのみだ。

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車を降りると灼熱の太陽が容赦なく照りつける。11月中旬、朝9時なのに気温は既に30℃だ。ところがマスダールシティに一歩足を踏み入れると涼しい風が吹き抜けている。街のデザインが風の通り道を作り出しているからだ。
この街に、最先端エネルギーとサステイナブル技術の研究では世界トップクラスのマスダールインスティチュート(以後インスティチュートと略記)がある。インスティチュートは修士と博士課程を持つ研究組織である。世界66カ国から集まった留学生が全学生の55%を占める。教授は世界30各国から参集し、その数は学生の実に5倍。

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左から2人目がKenVolk博士

インスティチュートと連携を結ぶため、アウトリーチマネージャーを務めるKen Volk博士を訪ねた。博士は東カリフォルニア大学や香港教育学院(大学)でも技術教育に携わってきたベテランだ。フランクな人柄で我々の主張を丁寧に聞き取り、たっぷりのユーモアを交えながら大変親切に対応していただいた。以下、博士と大筋合意に至った内容を列挙しよう。

来年度、本校生徒向けプログラムをインスティチュートで実施する。
参加生徒は高校2年生、10名程度。
生徒を3〜4人の小グループに分け、各グループをインスティチュートの学生(留学生)が1人ずつサポートする。
プログラムの詳細は今後インスティチュートと本校の双方が案を出し合い決定するが、現時点では以下の内容が考えられている。
インスティチュートの目的と概要を博士が説明
インスティチュートのマイクロスコープ実験室を利用したワークショップ。
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マイクロスコープ実験室

このワークショップ内容は、インスティチュートと本校教師、参加生徒との事前協議を経て決定する。
マスダールシティに電力を供給する太陽熱発電所Shams(シャムス)1を見学。この発電所はマスダールシティから120キロ離れた砂漠の中にある。発電量は世界最大規模の100MW(メガワット)。
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話し合いの最後に博士から次のような提案をいただいた。
インスティチュート訪問中は生徒の皆さんに留学生用の寮をお貸ししよう(寮が満室でなければ)。施設は新しいし、留学生と話もできる。
すばらしいお申し出をいただき、来年度の海外フィールドワーク実施への期待が膨らんだ。来年の再会を約し、インスティチュートを退去した。