NEWS

NEWS詳細

SGH企画 上智大学「環境史的視角からみる江戸・東京」レポート返却

2015.01.23

1月22日(木)、SGH高大連携企画「環境史的視角からみる江戸・東京―怪談・災害をてがかりに―」のレポート返却を行いました。昨年11月に四谷~信濃町で実施したフィールドワークについて本校生徒がレポートを書き、上智大学の北條勝貴先生にお送りして全員にコメントを付けてお返しいただいたものです。専門的な学識にもとづいて一人ひとりに付けられたコメントは、生徒にとって非常に勉強になり、また自信にもつながりました。富士見丘高校は、今後もこのような学びを追求して高大連携を充実させていきます。
参考までに北條先生からいただいたコメントを掲載します(一部抜粋)。

●Kさん(高1)
「現代のゴシップ誌に通じるものを感じた」というのは、重要な視点ですね。ある事件や事象に対して複数の物語が語られるとき、そのうちのひとつが支配的になってゆくには、何らかの理由があります。民間に語られるものの場合は、民衆の願望や期待を反映したものが生き残りやすい。つまり、於岩が残酷な殺され方をして仇に報復してゆく物語には、民衆の力への憧れとそれへの抵抗が色濃く反映され、それゆえに好まれたのだろうと思われます。
(中略)地名の由来も、確かに重要です。例えば水害の多いところでは、「水」字を含む名称、あるいは水神のキャラクターである蛇などに因む名前が付けられました。地名は、過去の記憶を包摂した、一種の歴史叙述なのですね。近年は、「未来志向」ばかりが強まって過去を振り返らなくなったため、Kさんの指摘のとおり、これまでの「古くさい」字面が嫌われ、輝かしく明るい印象の言葉へと変更が進んでいるようです。しかし、その内容は浅薄で、長年地域で苦闘してきた祖先たちを冒涜するもののような気がします。